「ARM-S」三協立山アルミ株式会社
HEADベストセレクション賞選評
薄く、軽くというモダニズムのひとつの美学が、防水性という機能が最大限に求められるアルミ製建具という分野でここまで追求されたことはない。その開口部がフィックスであろうと開きであろうと、見付60(25+10+25)という繊細な寸法の方立の中にすべての機構を納めた三協立山アルミのARM-Sは、日本のデザイン力、技術力の高さを明確に示した製品だと考えられる。(中村研一、中村研一建築研究所)
メーカーよりコメント
アームスは、デザインと性能を高次元で両立させることを目指して開発された高性能省エネアルミサッシシステムです。スリムな見付と可動部まで統一されたデザインは、シャープで統一感のあるファサードを構成出来ます。すべてのシリーズに自然換気システムARM-S@NAVをラインナップ。ますます高まる開口部の省エネルギー基準に応えます。
HEAD会員建築家コメント
アームスはこんなサッシほしかったと思った時に、どんぴしゃのものがでてきたものである。それまでは、形鋼を切ったり、FBを削ってみたり、さらにアルミのFBと鋼 材を組み合わせたりと悪銭苦闘していたものが、アルミサッシに見付60の繊細な寸法で登場した。最初は、予算面で手がでなかったが、最近は使 えるようになったのが嬉しい。さらに、換気システム内蔵のものもあり、すっきりしている。日本の窓周りがこの勢いで美しくなっていったらとても良い。 身近なデザインの勝利として推薦したい。 (村上晶子、村上晶子アトリエ)
アルミサッシが建築の外観に対して与える影響力は、現代建築において決定的であるともいえよう。そこにおいて建築設計者の感性に適応しうる製品が生みだされたことは素晴らしい。これ以降、他のサッシメーカーの意識にも影響を与えたという点でも意義深い製品である。
(山本想太郎、山本想太郎設計アトリエ)