すっきりが進化したタンクレストイレ

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HEADベストセレクション賞選評

2001年、家庭用の一体型コンパクト高機能便器として、デザイン性にも優れたＳＡＴＩＳが発売されたことは、それ以降の住宅のトイレ・水回り空間の設計手法を一変させるほどのインパクトがあった。その多大な功績と、その後も改良を重ね建築家に採用され続けている実績は、ベストセレクションに値するものである。（山本想太郎、山本想太郎設計アトリエ）

メーカーよりコメント

シンプルなデザイン、すっきりしたフォルムで見た目に美しいのはもちろん、空間にもゆとりをプラスします。 力強い水流 の「すみずみウォッシュ」はわずか４Lの洗浄水が鉢内のすみずみまでまわり、「静かに」かつ「しっかり強力に」汚れを洗い流します。 すき間汚れのお掃除がラクラクな「お掃除リフトアップ」など、充実したキレイ機能がお掃除の手間もすっきり解消します。

HEAD会員建築家コメント

とにかく狭いところでの施工に優れたトイレ。従来品790mmに比べ140mmも小さいサイズ。要素が減れば美しくなるという典型例。また、掃除のしやすいことも優れたポイントのひとつ。 （竹内昌義、みかんぐみ)

サティス便器は、当初からタンクレストイレとしては形がすっきりとしていて、TOTOのネオレストに比べてデザイン性がすぐれている、という印象を持っていたが難点は、マンションや戸建ての水圧が低いと流れの勢いが弱く、汚物が詰まりやすいという症状を経験した。カタログ上の最低水圧設定はTOTOと同じなのだが、使ってみてあきらかに水流の勢いが弱いようだった。そこで2階以上に設置する場合はネオレストを採用するようにしていたが、今回の新製品が登場しパワードライブ式という洗浄方法が出たようなので、もしかしたら上記のような懸念は払拭されたのでは、という期待がある。デザインと性能、両方で期待を裏切らないものであってほしい。(田口知子、田口知子建築設計事務所)

素敵なトイレである。最初にとある本社ビルの改装で使用した。驚く人が多く最初は叱られたほどである。使ってみると快適に慣れすぎ、他の便座に対峙した時しばらく待ってしまう癖がついてしまうほどである。掃除のしやすさもすばらしい。後方下部のパネルの収まりが気になっていたら最近サティスGが登場したらしい。進化しているのである。 (村上晶子、村上晶子アトリエ)