HEADベストセレクション賞2011受賞製品

「ペヤプラス」旭硝子株式会社

受賞製品

ペヤプラス01

画像

今ある1枚ガラスのサッシに入れることのできるリフォーム用Low-Eペアガラス。ペヤプラスは、2枚のガラスの間に高断熱アルゴンガスが封入した高性能タイプ

製品HP

メーカーHP

製品概要

HEADベストセレクション賞選評

既存住宅ストックが5700万戸に達した現在、これらの環境負荷の節減を図ることは年間100万戸に満たない新築住宅の省エネ化にもまして重要な建築業界の課題である。そのような状況の中で、複層ガラスの持つ様々なメリットを享受したいと望んでいるマーケットに対して的確にニーズをとらえ、きめ細かなサービスを提供しているこの商品は第1回授賞対象として極めてふさわしいと審査委員会は判断した。(松永安光、近代建築研究所)

賞選評

メーカーよりコメント

結露などでお困りのマンションの1枚ガラス。狭いガラス溝幅のサッシのガラスを、ペアガラスに交換する「アタッチメント」部材付きLow-Eペアガラスです。

限られたガラス厚みでは、高い断熱性が得られませんが、それを補うアルゴンガス入りのLow-Eペアを標準とした「ペヤプラス」は戸建や集合住宅を問わず、お使いいただけます。
メーカーより

HEAD会員建築家コメント

窓ガラスがペアを標準とするようになって久しいが、日本の家屋の大部分はシングルガラスが採用されており、リフォームの際、窓ガラスを全部交換するというのは大幅なコストがかかり、唯一の選択肢だったスペーシア(真空ガラス)も40000~60000円/㎡程度ということで、最終的に予算と折り合わず却下になってしまうケースが多かった。ペヤプラスは、その点26000円/㎡ということで、ふつうのペアガラスに近い価格帯で、ガラスだけを交換できるという点が画期的だと思った。採用してみないとわからないが、気になることとして枠の結露の問題だ。アルミサッシはペアガラスを採用した場合にアルミ枠結露が最近気になっている。枠がダブルで太くなるなら、枠まわりの結露が目立つ可能性は無いだろうか?既存枠と合体させる際に枠部分の断熱対策も施工できる方法があれば素晴らしいと思う。 (田口知子、田口知子建築設計事務所)

 

二重ガラスの空気層を単なる断熱要素としてではなく、ガラスの多機能化に貢献させるとさらに進化できるのではないか。空気層を利用して透明度やテクスチャーを変化させることができれば、フィルムに頼らない視線のコントロールが可能になるし、単なるルーバーとは異なる多様な表情を与えることができる。(中村研一、中村研一建築研究所)

建築家より