HEADベストセレクション賞2012受賞製品

「アクアレイヤー」株式会社イゼナ

受賞製品

アクアレイヤー01

 

アクアレイヤー02

画像

水を蓄熱体として、対流によって熱を伝える床暖房システム

製品HP

メーカーHP

製品概要

HEADベストセレクション賞選評

床下地の根太の間に45〜90mm厚のアクアパックという水密性の水袋を敷き込み、ヒートポンプ温水やシートヒーターによって暖める水蓄熱式床暖房。水の大きな熱容量によって室内環境を安定させるだけでなく、冬の日射によるダイレクトゲインを蓄熱し、アクアパック内の温水を対流によって室内に分散させる。熱容量が大きいので、深夜電力によってアクアパック内の水を暖め昼間に放熱させる。アクアパック内の水温を28〜30度に保ち、床の表面温度を25度程度に保てば、快適な室内環境が確保されるユニークな床暖房システムである。(難波和彦、難波和彦+界工作舎)

賞選評

メーカーよりコメント

蓄熱式床暖房であるアクアレイヤーには、大きく分けて電気ヒーター式、ヒートポンプ式、ガス・灯油ボイラー式、太陽熱式の4種類が有り、床暖房のどんな御要望にもお応えすることが出来ます。またアクアレイヤーには、来るべき太陽熱利用の住まいに無くては成らない蓄熱タンクの機能を持たせることも出来ます。

メーカーより

HEAD会員建築家コメント

木造住宅でも蓄熱できる床暖房システムとして、水を加熱して、対流によって伝えるという原理は極めてわかりやすい。原理が明快で理解しやすいことは、住宅設備と生活者の関係においてとても重要なことであると思う。床暖房用の水が災害備蓄水にもなるという発想も興味深い。(山本想太郎、山本想太郎設計アトリエ)

 

建築とは、環境条件をフィルターする/しないレイヤーで内部と外部を調停する局所のコントロールの仕組みのことである。その意味で、「水をパッキングする」ことで純粋な比熱という要素を断熱層の内側へ持ち込むというこの製品は原理としての建築要素そのものだ。定性的なところで満足するエコ建築ではなく、定量的にきちんと環境をコントロールする=建築することを考えるときに検討されるべき製品である(新堀学、新堀アトリエ)

建築家より