アルミ押出材を外部カバーに用いたシンプルな形状の木製サッシ

製品HP

HEADベストセレクション賞選評

熱貫流率の低さや質感の面で評価の高い木製サッシュには選択肢が少なくしかもメンテナンスの問題が懸念されてきた。その中で、本製品は木枠の表面に断熱ガラスを直接装着するという革命的発想によりほとんどメンテナンスのいらない性能を得ることができた。またその木枠にベンチレーションスリットを設けることにより大きく窓を開けないでも常時換気を調整できる点も注目される。発売以後建築家のアドバイスにより、不断に改良を重ね、現在の製品に到達した企業努力を評価したい。（松永安光、近代建築研究所）

メーカーよりコメント

HEAD会員建築家コメント

小窓というのはガラス面が小さくサッシばかりが目立つのでかっこわるいと思っていた。開閉できるのに外観からはガラス板がはめられた様に見える。内側も木架構と一体化するので、木製サッシの重さを感じない。小窓のイメージを一転させた製品である。(加茂紀和子、みかんぐみ)

木にアルミアングルを被せた外観のスマートさもが美しいが、実は内部から外部を見るとガラス面しか見えない(すなわちサッシュがあることがほとんど意識されなくなる)ように、受枠廻りに壁仕上げを被せて存在を消すディテールまで開発している熱意に感銘を受ける。さらに、ロール式の網戸も全く存在を感じさせることなく壁内に収納できるようになっている。(中村研一、中村研一建築研究所)