古来からの伝統塗料である「久米蔵」を現代に復活させた木材用塗料

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HEADベストセレクション賞選評

木材保護塗料には、保護性能が高くなるほど表面の手触りや外観が木のそれとは離れて行ってしまうというジレンマがある。この製品は、古来仏寺などの木部に塗られていた幻の伝統塗料であった「久米蔵」を現代に蘇らせたものであり、東西の多くの保護塗料を塗り比べ検証してみたなかでも、木の魅力を阻害しない自然な発色、ヒノキなど油脂を多く含む樹種への色乗り、木目が立たず滑らかな塗装面の手触りといった点で非常に優れていた。着色塗り＋仕上げ塗り（柿渋）という工程や、定期的なメンテナンスは必要だが、趣きを重視する木質空間に相応しい魅力的な塗料であることは間違いない。（山本想太郎、山本想太郎設計アトリエ）

メーカーよりコメント

古い資料に記載されていたが、その詳細は一切不明であった幻の古色仕上げ「久米蔵」を現代に再現したのが、この古色塗料「久米蔵」です。

古色塗料「久米蔵」は自然素材のみを原料としているため、ホルムアルデヒドの発生はもとより、人体に有害な物質の発生の無い、人にやさしい無公害塗料です。また植物油を一切使わない完全水性塗料ですので、水を適度に加えることにより、好みの濃淡が演出可能です。
古民家や社寺仏閣のリフォームに限らず、現代建築が求める意匠性を兼ね備えた、時代の先を行く塗料です。

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