KR邸リノベーション

計画地東京都
既存建物RC造9階建、竣工2008年、住戸面積55.83(m2)
完成2024年10月
設計山本想太郎設計アトリエ
施工有限会社ヤマキ
眺望のよいマンション住戸のフル・リノベーション。2LD・Kであった間取りを一体の部屋としつつ、中央に8枚建ての木製引戸を設けて、自在に空間のつながりかたを変えられるようにしました。家具(製作、既製品加工)の色調や密度、外光の入り方など、部屋の各部分の雰囲気にバリエーションをつくり、建具の開閉とあいまって、生活シーンに合わせたダイナミックな変化が楽しめる空間となるように計画しました。
8枚建ての木製建具は「戸戸」の木製ガラス引戸(クリアオイル仕上げ)
書斎スペースの本棚は既製品の「カシマカスタム」を加工して固定設置したもの。この本棚が書斎と寝室スペースの仕切りにもなっています

8枚建ての建具のむこう側は、右側が書斎スペース、左側が寝室スペース。それぞれのスペースを自在にリビングとつなげることができます
壁面の仕上げは「ヘイムスペイント」のパール光沢のあるグレーで塗装し、外部の空や木々の色を室内に取り込めるようにしました。リビング・ダイニング側は製作した本棚も同じ塗装で仕上げ、モノトーンの空間としてします。一方で書斎や寝室には木調やネイビーなどを配して、それぞれのスペースを特徴づけています
空間に合わせて製作した本棚。壁面と同じヘイムスペイント塗装

リビングには立体音響設備を設置。天井に埋め込まれた映写スクリーンを降ろせばシアタースペースになります
寝室スペースのクローク扉はネイビー色
部屋の色調は外光によって刻々と変化します。夕刻には、絵画のような木漏れ日が壁面を飾ります