清津倉庫美術館

所在地新潟県十日町市角間未1528-2
用途美術館(小学校からの用途変更改修)
敷地面積/地域6,567.00(m2) / 都市計画区域外
建築面積/延床面積621.91(m2) / 621.91(m2)
主構造/階数鉄筋コンクリート造+鉄骨造 / 地上1階
設計(統括)山本想太郎設計アトリエ
構造設計THR構造設計室
設備設計テーテンス事務所
施工三高土木
アート青木野枝、遠藤利克、戸谷成雄、原口典之
第25回AACA賞 優秀賞受賞

第二期工事(磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館Soko)

廃校となった小学校の体育館部分をリノベーションし、美術館としたプロジェクト。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」エリアの拠点施設のひとつです。
「倉庫」という名称は、この美術館が、たんにアートを見るための施設ではなく、アートをモノとしてより身近に感じるための空間であることを示します。そのコンセプトを、既存体育館と「美術館」の両面性の並置という、リノベーションならではの手法で表現しました。
計画にあたっては、体育館の「大空間」という特徴を最大限に活用することを重視し、ステージや床などを取り払うことによる空間の最大化を図りました。結果として生まれた約26m×16m×最大高さ12.2mの空間は、稀にみるスケールのアートスペースであり、他には置けないような巨大なアートが並べられます。これらのアートの大きさ、そして素材の力強さと対峙するため、展示室外周部にコンクリート打放しの展示壁を新設しました。展示壁の背後はバック通路となり、換気や間接採光もとれるようになっています。
敷地の南側を流れる清津川は日本三大峡谷のひとつに数えられる美しい渓流であるため、既存プールサイドに屋外休憩所を新設し、景観を楽しめるようにもしました。

オープニング展 展示作品
青木野枝「ふりそそぐものたち Iー3」
戸谷成雄「ミニマルバロックIV」