「日本型規制社会と知的生産 ― イタリアン・セオリーから学ぶもの ―」 日本デザイン協会(JDA)、日本建築家協会(JIA)デザイン部会 共催トークイベント
おかげさまで、盛況にてイベント終了致しました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
いわゆる知的生産者(一般に言う設計者、デザイナー、コンサルタントなどの専門家)の仕事を、経済性の観点だけで測り、規制する日本社会の体質はどこから来ているのか。それは国際的に見ても偏芯していないか。現代イタリア思想における政治への思考を起点として、これからの専門家活性化の方法を探る。
・ご案内チラシ(PDF)
・公開トークイベントですので、どなたでもご参加いただけます。
日時:2019年2月26日(火)18:15~20:00
会場:JIA館1F 建築家クラブ(東京都渋谷区神宮前2-3-18)
参加費:一般1000円、学生500円(飲み物代を含みます)
参加申込:事前申込制 (定員50名。申込多数の場合は先着順)
継続職能研修(CPD);00263267(2単位)
共催:日本デザイン協会(JDA)、日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部デザイン部会
イタリアン・セオリーとは、岡田温司の本の題名である。アントニオ・ネグリ、ジョルジオ・アガンベン、ロベルト・エスポジトらを中心に、人間性暖かいイタリア人が今の貨幣経済社会を断罪する。そして政治が生き方にまで介入していることは、日本の建築基準法規制にも見える。極端にいうと、芸術家も種々の専門家も、生み出した価値に見合う代償を得ようとすれば投資家に迎合することになったりしている。建築基準法適合が何を意味するか?何のためにあるのか?法適合の仕事をさせられている建築家は何を生み出しているのか。政治経済の制度を含め、建築家からの社会的発言を期待する。(神田順)
出演者
神田順(かんだ じゅん)
日本大学理工部建築科教授、東京大学名誉教授、建築基本法制定準備会長。
「イタリアン・セオリー」(イタリア現代思想)に造詣が深く、そこにもとづき、日本の建築法制度の再構築へのアプローチをおこなっている。
日本大学理工部建築科教授、東京大学名誉教授、建築基本法制定準備会長。
「イタリアン・セオリー」(イタリア現代思想)に造詣が深く、そこにもとづき、日本の建築法制度の再構築へのアプローチをおこなっている。
連健夫(むらじ たけお)
連健夫建築研究室主宰。早稲田大学、芝浦工業大学非常勤講師。日本建築まちづくり適正支援機構代表理事。設計活動に加え、まちづくりコンサルタントとしても活動している。利用者参加のデザイン、住民参加のまちづくりなど参加のデザインを推し進めている。
山本想太郎(やまもと そうたろう)
建築家、日本建築家協会デザイン部会長。坂倉建築研究所勤務を経て、山本想太郎設計アトリエ主宰。東洋大学・工学院大学・芝浦工業大学非常勤講師。建築設計の傍ら広範な建築デザイン論を展開。近著(監修)は『イラスト解剖図鑑 世界の遺跡と名建築』など。
http://atyam.net/
大倉冨美雄(おおくら ふみお)
在伊10年。(社)日本インダストリアルデザイナー協会理事長、静岡文化芸術大学教授、日本建築家協会デザイン部会長などを経て、同支部役員、NPO日本デザイン協会理事長。近著はデザインの近未来を占った「クリエイティブ〔アーツ〕コア―隠された領域を拓く―」