大地の芸術祭2012 山本想太郎設計アトリエの関連作品
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012」が、2012年7月29日(日)から9月17日(月・祝)の期間、新潟県十日町市・津南町(=越後妻有地域)にて開催されます。760km2に及ぶエリアで展開される、世界最大級の国際アートトリエンナーレです。イベントの詳細はこちらをご覧ください。
このページでは、参加している山本想太郎設計アトリエの関連作品についてご案内いたします。
2006年の芸術祭にて地域の多くの空家を改装する「空家プロジェクト」が企画され、山本はその約半数(30件)の設計、改修アドバイスを担当しました。その際に廃材となった多くの木製建具をリサイクル利用して、2006年(今村創平、南泰裕と共同出品)、2009年と作品を展開してきました。今回の作品である「建具ノモリ」も、当時から現在までの間に越後妻有エリアで集められた木製建具270枚を利用した作品となっています。また今回の作品は大地の芸術祭の津南町エリア本部であり、地元の農作物や物産を販売する「大地の市」としても機能するものです。 「建具ノモリ」全体は木製建具のみで構築された空間となっており、一辺32mの大きな正三角形の広場です。構造体は3尺×6尺の木製建具のみで、その他の材料を使わずに自立しています。耐候性に配慮して全体に白い塗装を施し、日よけのため一部にビニールシートを張っています。 訪れる人は建具の一部をまたいだりくぐったりして「モリ」の中を散策しながら、建具に反映されたこの地域の暮らしのディテールを感じることができます。また、その中でひときわ大きな構築部分は販売ブースとなっており、野菜やジュース、かき氷などいろいろなお店が入り、全体が市場(「大地の市」)となります。
公式ツアー: ダイジェストツアーD、 秘境秋山郷と作品巡り など
(作品紹介ページ)
国際設計競技を経て建てられたこの建物は、オーストラリアのアーチストが滞在しながら作品制作し、展示も行える、宿泊施設+ギャラリーです。最優秀案に選定されたオーストラリア人建築家アンドリュー・バーンズ氏の基本設計にもとづき、アトリエ・イマム(今村創平)と山本想太郎設計アトリエ(山本想太郎)が実施設計・監理を行いました。 またアーティスト、ブルック・アンドリュー氏の作品が建築と一体となって展開されています。
公式ツアー: ダイジェストツアーC、 ぐるっと巡る(松之山) など
(作品紹介ページ)
大工棟梁、故田中文男氏の蔵書の一部の寄贈を受けて作られた地域文庫。木造の民家造りの公民館を山本想太郎設計アトリエが改修設計しました。館内は新旧の建築要素が入り混じるような図書室スペースとなっており、カン・アイラン氏によるLEDを用いて7色に明滅する本のアートも、実際の書物に混在するように常設展示されています。
(作品紹介ページ)
空き家プロジェクト「安堀雄文記念館」(作品番号T135 2006年作品)
art : 木村吉邦
「空家プロジェクト」作品。二進法の原理で作られたさまざまな機械や空間を展示。
※「妻有田中文男文庫」と同じ建物です。
(作品紹介ページ)
空家プロジェクト「再構築」(作品番号T155 2006年作品)
art : 行武治美
「空家プロジェクト」作品。古い小屋を改修し、内外全面にアーチストが鏡を設置。
(作品紹介ページ)
空家プロジェクト「名ヶ山写真館」(作品番号T330 2006年作品)
art : 倉谷拓朴
「空家プロジェクト」作品。「遺影」をテーマとした写真館。今回は雪をテーマとした展示が行われます。
(作品紹介ページ)