南洋堂ルーフラウンジ
所在地 | 東京都千代田区神田神保町1-21 南洋堂書店 屋上 |
用途 | ルーフラウンジ/看板 |
施工面積 | 20.8(m2) |
主構造 | 鉄骨造 |
設計 | プロスペクター |
構造設計協力 | 鈴木孝夫(THR構造設計室) |
金属造形製作 | 水田典寿 |
照明設計協力 | 矢次めぐみ(山田照明) |
造園協力 | 石川初(ランドスケープデザイン) |
建築書専門の南洋堂書店の屋上広場プロジェクト。円形屋根と柱による8つのユニットが屋上の上部に重合する形で配置され、外部の気配を取り込みつつ、空中に浮遊する現代的な茶室のような気配の現出を目指しました。円形屋根は直径1500、1800、2100ミリの3種類からなり、それぞれの直径を2:1分割する偏心点に細い柱を配置しています。
屋根面の軒裏部分はステンレス鏡面仕上げとして、内部からは都心のアクティビティを映し込み、外部へは屋上の気配を伝え知らせる装置となることを意図しました。また朱色の木製デッキで統一されたフロアには、掘り込み部分を作り、掘りゴタツ式に座位によっても利用できるようにしました。この部分にお湯を注ぎ「足湯」とすることも可能です。
植栽部分はランドスケープ・デザイナーの石川初氏の協力による「カットアンドペーストガーデン」となっています。(Round on the Roof展、参照)
これは東京都心の空に浮かぶラウンジであるとともに、文字のない広告塔でもあります。