名ヶ山写真館
会場 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006「空家プロジェクト」 |
所在地 | 新潟県十日町市名ヶ山 |
用途 | 研修施設・住宅 |
延床面積 | 243.1(m2) |
既存建物 | 木造(2階+屋根裏) |
施工 | 丸山工務所 |
アーチスト | 倉谷拓朴 |
設計 | 山本想太郎設計アトリエ |
アーチストとのコラボレーションによる民家の改修。
この民家の軸組み構成は、増築された中門や雁木部分などによって入れ子のように複雑になっており、この家の長い歴史をそのまま示しています。今回の建築工事では基本性能の確保と展示空間の形成が主眼となりました。
この民家の軸組み構成は、増築された中門や雁木部分などによって入れ子のように複雑になっており、この家の長い歴史をそのまま示しています。今回の建築工事では基本性能の確保と展示空間の形成が主眼となりました。
<外部>特に傷みの激しい茅葺き屋根の修繕が最優先されました。また外壁の大部分も張り替えられました。
<1階>ほとんどの内部間仕切り壁および床の一部を撤去して、アーチストの提案による屋内枯山水庭園のための空間を形成しました。
<2階>壁、床などを改修・補強して展示室や休憩室を設けました。
<屋根裏>茅葺きが整った扠首(さす)構造の屋根裏空間は、映像アートのスクリーンとなりました。
倉谷氏は、映像や古い物品によってこの家に積み重ねられた時間を表現するいくつもの作品を内部・外部に展開しましたが、それらを統合する建物の全体像については、設計段階で詳細な打合せが行われました。