磯辺行久記念
越後妻有清津倉庫美術館 SoKo
所在地 :新潟県十日町市角間未1528番地2
用途 :美術館
面積 :2,158.9(m2)
構造 :鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
設計 :山本想太郎設計アトリエ
構造設計:THR構造設計室
設備設計: テーテンス事務所施工 :三高土木(一期)、植木組(二期)
廃校となった小学校を美術館へとコンバージョン(用途変更改修)する本計画は、2015年の体育館展示室に始まり、2018年ついに学校全体が美術館となりました。施設整備にあたっては総務省による『公共施設オープンリノベーション・マッチングコンペティション』(審査員: 北川フラム、隈研吾、古谷誠章、政所利子)で 山本想太郎設計アトリエが設計監理者に選定されました。
「SoKo」は、美術館を「アートを見る場所」から「美術品というモノが置いてある場所」へと変革し、アートを、生活のなかにある身近な存在として感覚するための空間です。 内部は5m以上の高低差がある地形に配置された建物構成を活かし、上層の整備された展示室から、小学校の気配を残した体育館と融合し地中のような大展示空間へと降りていくという、対比的に変化する空間体験をつくりました。建築外観も同様に新旧の対比を描くものとなっており、改修された部分(濃灰色)と既存のままの部分が重ねられています。
日本の前衛芸術を牽引してきたアーティスト、磯辺行久氏の数多くの作品の寄贈を受けて収蔵し、中央ホールの壁面には大作品「海洋資源・ダイマキシオン・マップ」が接地されています。